中古マンションを購入する際、必要になるお金としてまず頭に浮かぶのは月々のローンと修繕積立金、そして管理費。この3つさえ払って行ければなんとかなる…、って思っていませんか? 甘いですよ!
中古マンションを購入すれば、それ以外にも結構お金がかかるんです。保険に税金、何種類もの手数料などなど…。知らずにマンション価格・ローン価格だけで購入を決めてしまうと、後々、大変なことになってしまいます。
人生設計を大幅に修正することを余儀なくされる前に、中古マンション購入でかかる様々な経費をしっかり勉強して、賢く購入しましょう。
1.中古マンション購入で発生するローン(含む修繕積立金&管理費)以外の様々な経費とは
まずは保険です。中古マンション購入時の様々なリスクから物件や購入者自身を守ってくれる保険に入らなければなりません。
続いて税金です。この国で暮らしていく以上、様々な税金が発生します。それは中古マンション購入に関しても同じです。
そして、手数料。大きな買い物だけに様々な手数料も発生するんです。
では、以上の保険、税金、手数料についてさらに詳しく説明していきましょう。
2.保険
①団体信用生命保険料(※銀行ローンの場合は金利に含まれているので必要ありません)
団体信用生命保険とは、中古マンション購入したローンの借主に病気や事故などで万が一のことがあった場合、その時点での残りの住宅ローンをすべて肩代わりしてくれる保障制度です。
②火災保険料
火災保険は、中古マンションを購入してローンを組む際に入ることを義務化されているケースがほとんどです。金額はマンションの構造や面積などによって変わってきます。
3.税金
①印紙税
中古マンションを購入し、マンションの売買契約をする際に印紙税が発生します。
税額は契約の金額によって変わってきます。
中古マンション購入額が1000万円~5000万円の契約金額なら本来2万円ですが、2019年5月現在、租税特別措置法により軽減措置が講じられているため半額の1万円です。
5000万円~1億円の物件の場合本来6万円ですが、軽減措置中の今は3万円となっています。
②登録免許税
こちらは中古マンションを購入した後登記の際にかかる税金で、国税です。所得権を移転したりローンを組む際に、抵当権を設定します。
これはつまり、「中古マンション購入時に、購入する物件をローンを借り入れる際の担保として差し出す」ということです。
しかしこの際、所有権も抵当権も目に見えないものであるため、目に見える形にするという意味で不動産登記を行う必要があります。
この際に国に対して支払う税金が登録免許税です。課税の額は購入した中古マンションの固定資産税評価額によって変わってきます。
③固定資産税
こちらは所有している不動産などの固定資産にかかる税金で、市町村税です。
市町村によって課税率は変動しますが、標準的な税率は1.4%です。
固定資産税評価額は、市町村がもつ固定資産税台帳に記載されています。
④都市計画税
こちらは都市計画区域内にある土地や建物などにかかる税金で、市町村税です。こちらの税率も市町村によって異なりますが最大で0.3%という決まりがあります。
固定資産税も都市計画税も軽減措置がありますが、残念ながら新築限定で中古マンショ購入の場合はその恩恵にあずかれません。
⑤不動産所得税
不動産を購入などした際に発生する税金で、都道府県税です。購入以外では増築や贈与を受けた際にも発生します。支払うのは取得した際の1回のみです。
こちらは軽減措置が講じられており、どれ位控除されるかは各都道府県のHPで調べることができます。
4.手数料
①仲介手数料
中古マンションを購入する際発生するのが仲介手数料です。仲介手数料には、法律(宅建業法)で最高限度額が定められていて、おおよそ次の計算式でその額を求めることができます。
限度額=(物件価格の3%)+6万円
ただし注意が必要なのは、この仲介手数料にも消費税がかかるということです。お忘れなく。
②ローン事務手数料
こちらは中古マンション購入時にローンを組む際、相手先の金融機関や保証会社に支払う手数料のことです。
その金額は金融機関によって異なりますが、おおよそ3万円からで銀行により異なります。
③ローン保証料
こちらは中古マンションを購入してローンを組んだ人が返済できなくなった場合に、住宅ローン保証会社が代わりに支払うための保証料です。
④登記手数料
こちらは司法書士に、抵当権や土地、建物の登記手続きをかわりに行ってもらう際に発生する手数料です。購入する物件の構造や床面積などによって料金は異なります。
まとめ
いかがでしたか? 中古マンション購入の際に発生する様々な経費、こんなにたくさんあるって知っていましたか?大きな買い物だけに、それに関わってくる人や組織も増えるため「経費」と呼ばれるお金もたくさん発生するんです。
「そんなの知らなかった!」では購入後大変なことになるので、しっかりと調べて、どれくらいのお金がかかるのかを把握した上で、中古マンション購入に臨みたいですね。