大使館の多い街として知られる広尾。駅の東側エリアには、個性豊かな大使館がたくさんあります。その中には、我々日本人にも関係が深い「アジア」の国の大使館もあります。
また、インドより西からアフリカにかけての「中東」地域の大使館もありますし、アフリカの大使館もあります。
「広尾周辺にある個性豊かな大使館5つvol.2」ではヨーロッパ系の大使館をご紹介させていただきましたが、アジア・アフリカ・中東の大使館は、ヨーロッパ系の大使館とはまた違った雰囲気が楽しめます。
それでは今回は、広尾駅東側エリアの「アジア」と「中東」と「アフリカ」に焦点を当てて、個性豊かな5つの大使館をご紹介したいと思います。
広尾にある「中華人民共和国大使館」
広尾駅から麻布・六本木方面に向かい、麻布消防署を目指して歩いていきます。
すると途中で見えてくるのが「中華人民共和国大使館」です。
この辺りは、住宅街とオフィスが入り混じっているような地域になります。
中華人民共和国大使館の目の前を通ると「ここは中華街?」と思うほど、中国を全面に押し出した造りで、大使館をぐるりと囲んでいる瓦の門には、中国語で何やらたくさんの文章が書かれています。
またその中に、日本語で「漢字の歴史」についても書いてあり、散歩の途中で読んでいる人も見かけます。
ここから六本木ヒルズまでは500mほどなので、運動がてら歩いていくのも良いですね。
広尾は閑静な住宅街が多いですが、六本木まで出るとがらりと雰囲気が変わり、大都会の空気を感じることができます。
広尾にある「駐日大韓民国大使館」
「駐日大韓民国大使館」は有栖川宮記念公園と麻布通りの間にあります。
この辺りは住宅街でもありますが、会社も多くあります。朝夕の通勤時間帯には、大使館前の仙台坂は多くの通勤の人々が行き交っています。
「駐日大韓民国大使館」は立派なオフィスのような造りで、門は厳重に警備されています。
塀の高さはおそらく3m位はあるのではないでしょうか。
警備員さんも常に2~3名ほどいるので、気軽に目の前で写真を撮れるような雰囲気ではありません。また周囲を警察官が警備していることも多く、時々大使館前が閉鎖されることもあるようなので、この周辺は独特な雰囲気に包まれています。
広尾にある「駐日イランイスラム共和国大使館」
イランイスラム共和国は中東地域に該当します。
「駐日イランイスラム共和国大使館」は、広尾駅からは2km強くらいの場所にあるので、広尾駅から歩くとちょっと遠いですが、近隣の景色を楽しみながらとても良い運動になりそうですね。
またここの住所は南麻布になるのですが、麻布地域は都内でも特に坂が多い地域で、大小合わせて40前後もの坂があります。
駐日イランイスラム共和国大使館の目の前も「薬園坂」という坂ですが、ここは抜け道にもなっているので、車の通りは比較的多い通り。その為、大使館を見る場合には周囲の車に気を付けながら見て下さい。
ご覧のようにこちらの大使館の外観は、スタイリッシュな図書館という印象です。
入り口は天井まであるガラス張りですが、周囲は落ち着いたコンクリートブロックで囲まれています。
大使館の周囲を囲む塀には、鮮やかなイランイスラムの景色が描かれていて、見る人の目を楽しませてくれます。
広尾にある「マダガスカル大使館」
マダガスカルはアフリカ地域に該当します。このマダガスカル大使館は、有栖川宮記念公園の近くにあり、お隣にはかの名門校名「麻布高校」が。
見た目は、小綺麗にしている外国風の家という感じです。国旗が無ければ大使館とは分からないかもしれませんね。
いかにも大使館という見た目の大使館も良いですが、個人的にはマダガスカル大使館のように、周囲の街に溶け込んでいる大使館も良いなと思います。
ところで、マダガスカルという国をご存知でしょうか?マダガスカルはアフリカ大陸にあるのではなく、そこから400kmほど離れた西インド洋にある島国です。
自然豊かで、野生動物も多く生息しています。この国をイメージしたのか、たくさんの動物が大活躍する映画「マダガスカル」は、何作も作られる人気シリーズとして知られます。
日本との共通性はなさそうに感じますが「礼儀正しく婉曲的な表現をする」国民性と言われていたり、「手先が器用」な点が、日本人に通じるものがあるそうですよ。
広尾にある「駐日カタール大使館」
カタールは中東地域に該当します。こちらの「駐日カタール大使館」は、先ほどご紹介したマダガスカル大使館のほぼ隣にあります。
広尾駅からも直線距離にして600mほどなので、あちこちを見ながらゆっくり歩いて10分ほどでしょうか。
マダガスカル大使館は小綺麗な外国の家という雰囲気でしたが、「駐日カタール大使館」は小綺麗な外国風のマンションといった感じです。
門の金色の差し色が、外国の雰囲気を漂わせていてとても素敵です。
カタールという国については、聞いたことがあっても、実際にどんな国なのか知らない人は多いのではないでしょうか?
カタールはサウジアラビアの隣国で、面積は日本の秋田県ほどの大きさの国。また中東有数のお金持ちの国と言われていて、幼稚園から大学までの学費も無料で、光熱費も医療費も無料です。
中東のお金持ちというのは、まるでレベルが違いそうですね。国の富がしっかりと国民にも還元されていて、羨ましい限りです。
まとめ
今回の記事では、広尾駅東側エリアにある「アジア」「中東」「アフリカ」の個性豊かな大使館を5つご紹介させていただきました。
大使館シリーズをvol.1からvol.3までご紹介させていただきましたが、広尾にはこの他にもここで紹介しきれなかった大使館がまだまだたくさんあります。
こんなに大使館がたくさんあり、外国人や外国文化と共存している地域は「広尾」以外にありません。また、様々な外国人や外国文化と共存しているのに、ここまで治安の良い地域もないと言えるでしょう。これが「一度は住んでみたい」と思う、憧れの街広尾の魅力ですね。