日本屈指の高級住宅街として知られる広尾は、その環境の良さとセキュリティの高さから各国の大使館が集まっていることでも有名です。
ちょっと散歩をすると「ここにも!」「あ!そっちにも!」というくらい大使館があるため、外国人を見かけることも多いエリアです。
広尾の不動産会社で紹介されている部屋は一般的な日本のマンションより広いことが多く、外国人仕様であることが分かります。
大きな大使館の周辺には警官が常駐しているいことも多いので、犯罪率は低く治安も良い街として知られています。
今回はそんな街「広尾」の個性豊かな大使館をご紹介したいと思います。
「vol.1」「vol.2」「vol.3」に分けてご紹介させていただきますが、今回の「vol.1」は、広尾駅西側エリアの大使館について5つご紹介させていただきます。
広尾にある「チェコ共和国大使館」
広尾駅から続く広尾散歩通りという商店街を通り、少し道をそれていくと、雰囲気が落ち着いた閑静な住宅街が広がるエリアが出てきます。
ここに白と茶色を基調にした綺麗な建物が目に入ってきます。
これが「チェコ共和国大使館」です。庭も常に清掃が行き届き、整えられています。
先程の広尾散歩商店街には「銭湯」や「焼き鳥屋」などもあり、庶民的な雰囲気も味わうことができます。
しかし、チェコ共和国大使館周辺はそのような雰囲気は全くなく「完全にハイソなエリア」という印象です。
また、近くには日本赤十字社医療センターという大きな病院もあります。
ここは「365日24時間態勢」で救急患者を受け入れている総合病院なので、近隣住民も何かあった時には頼れる心強い存在です。
なんでもこの病院はトランシーバーを渡されるそうで、待ち時間があっても院内のレストランやカフェでお茶をしながらゆっくりと順番を待てるとのことです。
さすがハイソな街「広尾」。細やかな気遣いが行き届いていますね。
話がそれてしまいましたが「チェコ共和国大使館」の隣の「チェコセンター」では展覧会なども開催されていて、気軽に立ち寄ることができます。
2018年には、このチェコセンターの展示室に、今の上皇后である美智子様をお出迎えされたこともあります。
広尾にある「ペルー共和国大使館」
先程ご紹介した「チェコ共和国大使館」から広尾高校の方に歩いていくと、閑静な住宅街がずっと続きます。
その中でひときわ目につく立派な「石造り風の建物」があります。
これが「ペルー共和国大使館」です。
夜にはライトアップされるので、また違った景色を楽しめます。
ペルー大使館の入り口には国旗と銅像が飾られており、建物の大きさも住宅10個分くらいあり、とにかく広い!
近隣の建物はセコム完備だったり、駐車場には高級外車が泊まっていたり、いわゆる「広尾の高級住宅街」そのままのイメージの街が広がっています。
周囲には美術館や國學院大學などもあり、とても落ち着いた雰囲気です。
また近くには小学校や公園もありますが、この落ち着いた治安の良さそうな環境の中であれば、子供を安心して遊ばせたり、通学させたりできるでしょう。
ペルー大使館では、定期的に様々なイベント(写真展やリサイタル等)を開催しているので、その際には気軽に立ち寄ることができます。
広尾にある「駐日オマーン大使館」
「駐日オマーン大使館」は、広尾駅からも300mほどと、駅から近い距離にあります。
コンクリートの石造り風の5階建てで、とても立派な建物なので、思わず上まで見上げてしまいます。
フェンスや窓の一つ一つも異国情緒たっぷりで、この建物の前で写真撮影をして友人に見せたら「どこの国に行ったの?」と聞かれることでしょう。(実際には門に警備員さんが立っているで、気軽に写真を撮れる雰囲気ではないですが。)
イベントがあるとフェンスに飾り付けがされたりするなどの細かい配慮があり、周辺の住民や散歩している市民の目を楽しませてくれます。
オマーンはアラビア半島にある国なので、建物の中はアラビアを彷彿させるような雰囲気になっています。
こちらの大使館も定期的にイベントを開催しており、参加者は大使館の中に入れるので、気になる方は公式Twitterをチェックしたり、直接問い合わせされることをオススメします。
(※公式ホームページは近日公開とのことです。)
ちなみに、このオマーン大使館の近くには高級外車「ランボルギーニ」のお店があります。こんなお店があっても、駐日オマーン大使館のような異国風の建物があっても、全く浮かないような街並みが広がっています。
広尾にある「駐日スロヴェニア共和国大使館」
住所は南青山ではありますが「駐日スロヴェニア共和国大使館」は、広尾駅からも歩いていける範囲内(直線距離にして1km位)にあります。
この駐日スロヴェニア大使館は、マンションのような見た目なので、住宅街の中にすっかり溶け込むようにして建っています。
入り口に国旗は掲げてありますが、注意して見ていないと素通りしてしまう可能性があります。
「いかにも大使館!!」という見た目の大使館もあれば、駐日スロヴェニア共和国の大使館のように、普通の住宅に溶け込んでしまうような大使館もあるのですね。
ところで、スロヴェニアはヨーロッパの国ですが、あまり聞きなじみの無い人も多いでしょう。関ジャニ∞が司会の人気番組「ありえへん世界」のスペシャル番組でも「99%行かないかもしれない世界の秘境」として取り上げられたのがスロヴェニアです。
ですが、実はスロヴェニアには親日家が多いのです。
その理由は、日本と共通する食文化にもあるのではないかと思われます。
実はスロヴェニアは、日本と同じように蕎麦を好んで食べる国なのです。
日本のように細長くして、汁につけて食べるのではなく、乳製品と一緒に蕎麦の実を食べたり、蕎麦粉をお菓子やパン作りに使っているそうで、そんな味覚の近さが親近感に結びついているのかもしれませんね。
広尾にある「コスタリカ大使館」
次にご紹介するのは、「コスタリカ大使館」です。
広尾駅前の大きな道(外苑西通り)をひたすらまっすぐ麻布方面に歩いていきます。
すると首都高速の道路が見えるので、左に曲がるとすぐに見えてくる茶色い8階建ての立派な建物がコスタリカ大使館です。
交通量の多い六本木通りに面して建っています。
コスタリカもあまりなじみが無いかもしれませんが、赤道の近くにあり北東にカリブ海がある中央アメリカの国で、コーヒー豆がとても有名です。
コスタリカ大使館の建物の色は、まるでコーヒー豆を彷彿させるような茶色です。
またコスタリカ大使館は「あれ?大きいマンション?それとも会社?」と思うような雰囲気で建っているので、注意して見ないと大使館だと分からないかもしれません。
コスタリカは、英国のシンクタンク「ニュー・エコノミクス財団」が3~4年ごとに発表している「地球幸福度指数」において2016年時点で第1位です。
活火山や熱帯雨林などの自然があふれ、平和で穏やかな国民性や教育水準が高いことが関係あるのではないかと言われているようです。
このように、各国の大使館の国の特徴を調べながら、それぞれの大使館巡りをするのも面白いでしょう。
まとめ
今回の記事では、広尾駅西側エリアにある個性豊かな大使館を5つご紹介させていただきました。
これらの大使館を巡ってみると、広尾の街並みに触れられるとともに、異文化も垣間見ることができます。また、ちょっとした海外旅行をしているような気分にもなります。
広尾は渋谷区に属していて大都会の中の街ではありますが、実際に歩いてみると、治安もよく街もきれいで落ち着いた雰囲気の場所が多いです。
外国人もよく見かけますが、困っているとさりげなく助けてくれたりするなど、マナーが良い人達が多い印象です。
広尾の大使館のそれぞれの個性を楽しみながら、ハイソな街並みも楽しんでみては如何でしょうか?