アジアコラム
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中東の観光都市「ドバイ」はどんな国？世界の富裕層が注目する魅力
投資家や実業家などの富裕層に人気のあるドバイ。世界のベストシティにも上位ランクインを果たしたことのあるドバイは、観光先としてだけでなく移住先としても世界中から注目を集めています。
本記事では、そんなドバイの注目される魅力について詳しく解説します。
ドバイはアラブ首長国連邦（UAE）の首長国のひとつです。アラブ首長国連邦（UAE）は首都アブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジュマン、ウンム・アル・カイワイン、フジャイラ、ラス・アル・ハイマの7首長国で形成されていますが、中でもドバイは人口が330万人以上で最も多く、アラブ首長国連邦（UAE）の最大都市となっています。
ドバイは首都アブダビのように石油を沢山取ることができなかったため、石油依存型経済からの脱却を志した歴史があります。世界最大の人工港「ジュベル・アリ」を中心に貿易業や金融業、観光業を発展させ、現在では中東経済の中心地、中東の金融センターなどとしての地位を確立しています。
観光業を発展させた背景には、「世界一のものを沢山作り世界の注目を集める」という政策がありました。そのためドバイには、世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」や世界最大の人工島「パーム・ジュメイラ」、世界唯一の7ツ星ホテル「ブルジュ アル アラブ」など、世界一を誇るものが数多く存在している特徴があります。
ドバイ首長国政府は今年1月、2033年までに経済規模を32兆ディルハム（約1,152兆円、1ディルハム＝約36円）まで成長させる大型都市10カ年計画を発表しました。（※1）具体的な目標としては、貿易や外国投資の大幅な拡大により、10年後「世界の経済都市トップ3」入りと「世界の金融センターのトップ4」入りを目指すと宣言しています。
10年間の達成すべき具体策も打ち出されており、ドバイは今後なお一層の発展が見込まれています。
ドバイでは公用語のアラビア語が分からなくても生活していくことが可能です。在住外国人が多い環境もあって第二言語として英語が扱われており、現地のほとんどの人が英語でコミュニケーションをとれます。表記もアラビア語と英語の両方が記載されているのが一般的です。
また英語の中でも、英語ネイティブの国や、イギリス、インド、フィリピンなど、色んな訛りや特徴のある国の英語が飛び交っています。そのため様々な英語に触れることができ、流暢な英語でなくても生活しやすい環境もあります。
法人に対して一部課税となるものはありますが、基本的には所得税、贈与税、法人税、固定資産税、自動車税などの税金がありません。ここが日本との大きな違いであり、人気の理由のひとつでもあります。
ドバイにある税金は、日本の消費税のような部類の「５％の付加価値税（VAT）」、格好品が対象の「物品税（Excise tax）」、その他に観光施設やアパートの家賃などで一部発生する税金があります。個人が課税対象になる税金は現在のところないため、日本人を含む世界中の人々にとって大きな魅力となっています。
日本と比べると、近年急成長を遂げてきた国なので全体的に建物は新しく、システムなどは日本以上に発展している部分もあります。最新システムやデジタル化など、積極的に新しいものを導入する傾向があり、インフラは先進国と同レベルといえるほど非常に整っています。
食生活に関しても快適です。ドバイの人口の大部分は外国人が占めており、多国籍社会となっているので、様々な国の飲食店や食材を簡単に見つけることができます。日本食以外にも、フレンチ、イタリアン、アジアンフードなど各国の料理や食材も充実しているので、他国の食文化に幅広く触れられる楽しさもあります。
ドバイはアラブ首長国連邦（UAE）の中で、非常に治安の良いエリアです。富裕層が多く暮らしており国民性が穏やかだったり、観光地として世界的に有名で夜間でも賑わっていたりと、犯罪が起きにくい環境となっていることが起因しています。また、ドバイの日中は非常に暑いため、現地の人々は日が沈んでから外出し始めるという習慣もあります。
外務省は現在、ドバイに対して危険レベル表示を出していません。裏路地などの人気がないところでは軽犯罪が起こり得るものの、犯罪率はとても低いです。女性でも夜のひとり歩きが可能で、安全性が高く生活しやすい国といえるでしょう。
ドバイの公共交通機関は充実しており、電車、バス、タクシーなどがあります。電車の種類は、全線で無人・自動運転が行われている都市鉄道「ドバイメトロ」や、設備の整った近代的な停留所が特徴の路面電車「ドバイトラム」、人工島パーム・ジュメイラを自動で縦断する「ジュメイラ・モノレール」など、どれも近未来都市を感じられるものばかりです。
一方、小さな渡し船「アブラ」も便利な交通機関のひとつ。運行本数が多く、運賃は低価格です。移動しながらちょっとしたクルージング気分を味わえますよ。さらに交通費をかけない移動手段としては車がおすすめです。ドバイはガソリン価格がとても安く、公共交通機関が通っていないエリアもあるので、車を持っているとメリットが多いでしょう。
また、ドバイはヨーロッパやアジアの中心に位置しており、ドバイ国際空港は24時間機能する世界最大規模の国際ハブ空港となっています。国際空港評議会（ACI）は、国際線の乗降客数においてドバイ国際空港が7年連続で世界1位となったことを発表しました。（※2）アジア、オセアニアとヨーロッパを繋ぐ乗り継ぎ拠点となっており、国外の多方面へ移動しやすいのも魅力です。
ドバイは活発に発展している上に高水準のライフスタイルも用意されており、世界の富裕層が注目するほどの魅力がある国です。一方で、不動産ビザや起業家ビザなど魅力的なビザが用意されていたり、比較的にビザが取得しやすかったりする一面もあります。そのため、海外移住が初めての人でも挑戦しやすい国となっています。
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