アジア不動産ガイド
GUIDE
【フィリピン】不動産の探し方 ~コンドミニアムを探す方法や地域ごとの特徴について~
近年フィリピン不動産は経済発展や人口増加などの観点から、高い利益が見込める可能性を有しています。海外の不動産投資を検討するにあたり、フィリピンを選択肢の1つとしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フィリピンではコンドミニアムを東京都心のマンションの1/4程度の金額で購入することができますが、地域によって物件の価格に大きな差があります。日本同様にそれぞれの地域の特色があり、ご自身の投資目的に応じて理解を深める必要があります。本記事では、フィリピン不動産投資における物件を探す方法や、地域ごとの特色を分かりやすく解説します。
・外国人は土地を所有することができない。
・マンションなど区分所有の建物は、最低でも60%がフィリピン人に所有されている必要がある。
・日本人に向けた賃貸住居はコンドミニアムかビレッジにある一軒家が主流。それぞれの賃料は大きさや設備、築年数、立地などにより決まる。
・家具付きの物件の賃料は月額で1㎡当たり600ペソ〜1,500ペソ、家具なしの物件は1㎡当たり400 ペソほどが相場。
・ビレッジにある一軒家の場合、3LDKの賃料は月額で10万ペソを超えることも。
・マニラ首都圏ではコンドミニアムの建設が数多く進行中で、一部地域では供給過剰気味。
上記のように、フィリピンをはじめ海外の不動産を購入する場合は言語や文化の違いにより様々な困難が伴います。そのため、日本語での視察や契約をサポートするエージェントを選択するのがおすすめです。
エージェントが見つかったらできる限り現地視察を行い、エリアの雰囲気や対象物件の工事の進捗状況などを確認しましょう。気に入るコンドミニアムと出会い、購入が決定したら申込関連書類を提出、予約申込金を支払うことになります。申し込みしてから半年ほどで売買契約書が届いたら、署名をして返送します。契約完了後は現金で一括、もしくはローン払いで支払いを進めましょう。プレビルド案件(未完成物件)であれば、分割で支払いをしていきます。また、引き渡しが無事に済んだ後は登記などの手続きも行う必要があります。
詳しくは「フィリピン不動産の買い方」をご覧ください。
フィリピンにおいて、ルソン島中央に位置するマニラ首都圏(メトロマニラ)はフィリピン経済・政治・文化の中心地で、大きさは638k㎡となり東京23区とほぼ同じです。
ここからはメトロマニラから日本人に人気のマニラ市やマカティ市などを中心に、地域ごとの特色をご紹介します。
メトロマニラの中核であると同時に、美しい夕日で知られるマニラ湾や、サン・アグスチン教会(世界遺産)など、スペインに統治されていた時代の建築物も残る、ヨーロッパとアジアの文化が融合する魅力的な都市です。
また、近年ではフィリピン政府が国家プロジェクトとして、観光業を活性化させ雇用の創出を図るために、マニラ国際空港からほど近いマニラ湾沿岸にて世界でも最大級のカジノ複合リゾート施設「エンターテインメント・シティ・マニラ」の開発を進めています。
海外の観光客を多く呼び込める「アジア圏のラスベガス」を目指して、総工費約150億ドルを費やしてカジノ・高級ホテル・高級コンドミニアム・劇場からレストランなどが作られています。
世界でも有数のリゾート地として、フィリピン国内において多大な経済効果をもたらすことが予測されており、周辺のエリアの不動産価値が上昇し、市場の活性化も期待されています。
マカティ市はフィリピン経済の中心地として成長が期待されており、外国人駐在員に向けた高級コンドミニアムの需要が高いのが特徴です。商業施設、コンビニのほか日本食レストランや居酒屋、日本の食料品が揃う小売店もあるほか、公園などでは定期的に野菜などの生鮮食品や、デリなどが楽しめる屋台が並ぶマーケットが開かれます。生活するには非常に便利で、ファミリーでの赴任者も、単身赴任者もフィリピンでの生活が楽しめます。
マカティ市の中でも人気となっているエリアで、以前は火力発電所でしたが、ショッピングモールとして再開発された後は周囲にコンドミニアムが多く建設されました。現在も高層コンドミニアムの計画が次々と進んでいます。
日本だけでなく、外国からの駐在員やフィリピン人の中でも富裕層に人気となっているエリアです。戸建てもあるものの数が少ないため、日本人はほとんどの場合コンドミニアムに居住しています。
ショッピングモールに隣接しているため、買い物にも食事にも便利なのが嬉しいですね。ビジネス街への道のりは日中だと車で15分ぐらいとなり、混み合う通勤時間で30分ほどかかります。
マンダルヨン市・パシッグ市・ケソン市を跨いだエリアで構成され、マカティに続いて2番目に大きい経済活動が盛んなエリアです。国内に2か所の証券取引所のうち1つを有していて、大企業の本社や外資系企業、高級ホテルなどが集まっています。
フィリピンで注目される産業BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の中心地として、常に人の流れが盛んです。これから先も、海外を対象にしたコールセンターなど、BPO産業が拡大していくことでオフィス需要が高まることが予想されますし、雇用の創出が増えれば住宅の需要が増加するエリアと言えるのではないでしょうか。
富裕層に向けた都市開発プロジェクトにより、フィリピン軍の広大な駐屯地跡地が再開発されてボニファシオ・グローバルシティ(BGC)と名付けられました。2000年以降に急速に開発が進んだこのエリアは、緑豊かな公園を囲んでカフェやショップが立ち並ぶハイ・ストリートを中心として、高級住宅街だけでなく大手企業や金融機関などの高層オフィスビルが立ち並んでいます。
今後はフィリピン証券取引所が移転予定であるほか、進出する企業も増加してオフィスの需要も高い上に、ラグジュアリーなホテルも開業し、メトロマニラでも随一の発展が期待されています。
また、「グローバル」を冠することからも分かるように、インターナショナルスクールをはじめ日本人学校のほか各国大使館などが集結、生活利便性の高さも相まって、駐在員が多く居住していることでも知られます。
都市開発計画にも基づいた町並みは整然としているだけでなく、緑も多いのでヨーロッパのような印象です。生鮮食品や日用品が揃うマーケットや巨大ショッピングモールもあり、暮らしやすいのもポイントです。
マカティにあるビジネス街までの通勤については、ロックウェルと同じく車で30分ぐらいとなります。
今後も人気が高まると考えられるフィリピン不動産の購入においては、候補となる地域の特色を理解することが不可欠となります。利便性や価格帯だけではなく、地域の成り立ちや治安なども踏まえた上でコンドミニアムを選定することで後悔のない不動産購入をしましょう。
リスト サザビーズ インターナショナル リアルティでは、フィリピン現地にオフィスを構え、日本人スタッフが駐在しております。日本語・英語・現地語に対応し、お客様のフィリピン不動産購入をサポートいたします。