◆中古マンション購入で見るべきポイント
マンションは中古と言えども、非常に大きな買い物です。購入後に「失敗した!」と思うことが無いよう、購入の際にどのようなところに注意すれば良いのか、お伝えします。
まず見るべきところは、『目的にあった築年数で、値下がりしにくい物件』であるかということ。一般的に、中古不動産価格は新築時が最高値、築年数は売却額に影響します。つまり住めば住むほど価値は下落していきます。ですが、その下落を少しでも抑えたいですよね。
ソース:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」
ただ、「住む」となると、築浅の魅力あるときに購入したいというのも事実。そのため、結局どちらが良いのかすぐには決められず、悩んでいる人も多いため、ここではそれぞれの特徴をまとめ、ご紹介しています。
◆中古マンション購入目的にあった築年数を選ぼう
築年数に応じた中古マンションの特徴例をご紹介します。
・築浅 室内の綺麗さ 新築からそんなに年数が経ってないのにお手頃価格
・築11~20年 値ごろ感 立地により値幅がある
・築21~30年 リフォームの有無、下げ止まり期
・築30年超 劣化、物件差が激しい 価格はほぼ底値 他
いかがですか?それぞれの築年数でのイメージがわきましたか?
◆築年数にあった中古マンションの購入がおすすめ。
各築年数ごとの特徴を大まかにお伝えしましたが、中古マンション購入の際に押さえておきたいポイントこれだけではないんです。ほかにも押さえるべきポイントを具体的に見ていきましょう。
築浅マンションの特徴・注意点
・そもそも建築後3~5年くらいまでの中古マンションが「築浅」と呼ばれている。
・ブランド物件などでは、購入時より高く売れることもある。
・市場価値が急に下がり始める場合もある
・比較的新しい設備・新耐震基準に適合・管理費と修繕費が比較的やすい他
◎築浅は新築ほどではないが、新しさ・市場価値に魅力あり。
ただ、今後市場価値は大きく下落傾向にある点が、マイナスポイントになるため、立地条件などを含め、よく吟味していきたい所です。
◆築年数が古いマンションの特徴・注意すべき点
・コンクリートの寿命は約50年。
・1981年の耐震基準改定後、1983年以降の物件が新しい耐震基準を満たしている物件となる。
・リノベーション物件の存在、設備も新しい物がある。
・市場価値が下げ止まり、安定する時期が、築25年~35年。
・メンテナンスでは、管理費と修繕費・大規模修繕が比較的高くなりやすい
・ダメージは管理状況によって大きく異なるため、直接判断が必要。
・建物自体の寿命と住める期間、管理費・修繕費を総合的に判断する必要がある反面、これ以上市場価値の下がる心配が無い点では、余裕を持って住むことができる。他
▶これらのことを総合的に判断、損のない中古マンション購入となると、『値下がりしにくい物件』を選ぶことが大切になります。
では逆に、中古マンションが値下がりしやすい要素は何でしょうか?
◆中古マンション、値下がりしやすい物件・ポイントは?
・用途地域
・周辺環境
・エレベーター設備の新旧
・この他にも様々な点があり、部屋の方角や日当たり、間取り、水回りなど日常利用に不便、不人気要素がある
・メンテナンス・管理・修繕費のコストが上がる
▶それぞれ知識が必要で、実際に物件をみて判断が必要となる部分です。
これらの特徴を押さえつつ、目的にあった中古マンションの値下がりを総合的に予測・判断していきましょう。
◆まとめ
今回は、中古マンション購入の際に築浅と古いもの、どっちが良いのかについて、お伝えしました。
・築浅マンションの利点・欠点
・設備や耐震基準が新しく、使用感が少ない状態から使えるため快適で、管理・修繕費も安くつきやすい。
・今後市場価値が下落する傾向にある。
・古いマンションの利点・欠点
・リノベーションなど手を加えることで、築浅にも劣らない快適性も望め、比較的低価格で購入できる。
・耐震基準や設備に十分なメンテナンスが必要で、それらを直接判断しなければならない。
これらのことから、中古マンション購入の際は『目的にあった築年数で、値下がりしにくい物件』を総合的に判断していきましょう。