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- 2021年09月27日
【軽井沢】欧米のエグゼクティブに見る 『軽井沢で別荘』を選ぶ、手堅い3つの理由 VOL.1
リゾート・別荘
各国のお客様をご案内するなかで、『軽井沢の別荘』を検討されるのはどのような方ですか。
「軽井沢においては圧倒的に日本在住のアメリカの方、実業家も含めたエグゼクティブなビジネスマンのご案内が多いです。グローバルカンパニーの実業家や社員、大使館などに勤務されている方が大半で、たとえば港区麻布界隈にご自宅を、軽井沢に別荘を、という2拠点ないしは複数拠点での不動産所有が一般的です。
グローバルビジネスの最前線にいる方々なので、都心から新幹線で約1時間、車で2時間程度の交通利便性は、リモートワークが定着した今もやはり重要視されます。軽井沢を拠点に『白馬』や『野沢温泉』へ足を延ばされる方も多くいらっしゃいますので、その点でも軽井沢は適した立地といえます。
最近はご夫妻のどちらかが日本人というケースや、アメリカでリタイヤされて来日される方も増えています。
弊社のSotheby’s International Realty®ブランドはイギリスからはじまり、現在ニューヨークに本部を構えるグローバルネットワークですので、おのずと欧米のお客様が多くなる傾向がありますが、他のエリアをお探しの外国の方々と比べても、欧米の方が軽井沢に集中しているのは間違いありません」
都心からのアクセス良好な別荘地の中でも、なぜ『軽井沢』なのでしょうか。
「軽井沢独自の歴史から、欧米人が暮らしやすいコミュニティが形成されていることが一番のポイントだと思います。
軽井沢の避暑地は、明治時代、カナダ人宣教師のアレキサンダー・クロフト・ショーが別荘を建てたことから始まりましたが、西洋建築の『万平ホテル』や『旧三笠ホテル』、アメリカ人ゴルファーを設計に招いた『旧軽井沢ゴルフ倶楽部』が造られるなど、早くに西欧文化が到来したエリアです。
そのため、他のエリアに比べて、欧米人が好む気の利いたスタイルのレストランやカフェ、広々としたドッグラン、ペット共生型の施設などが非常に充実しています。古くからアメリカやイギリスの大使館の保養所などもあるので、彼らにとってほどよく暮らしやすい安心感があるのではないでしょうか。
軽井沢は、港区のようなグローバル感はありませんが、『外国人が暮らしやすい』という点ではどちらも共通した居心地のよさがあり、合理的な彼らのニーズを満たしてくれるのだと思います」
現地での別荘選びに、欧米のエグゼクティブらしい共通性はありますか。
「はい。まず、ご予算は1億円から3億円台が中心です。アメリカやハワイに複数不動産を所有されている資産家も、だいたいこの辺りの相場観で購入されることが多いです。
もちろん5億円、10億円以上の方もいらっしゃいますが、欧米のエグゼクティブだからといって突拍子もない感覚ではなく、日本の富裕層の方と同じようなスタンスといっていいと思います。
また、土地から建てるとなると2~3年かかり、煩雑なやりとりも発生しますので、9割以上の方が既存の建物を選ばれますね。
土地については、日本人のように細かな地名のこだわりなどはありませんが、過去に多くの欧米人が別荘を購入していることもあって、ある程度の土地勘に沿ってセレクトされている印象を受けます。資産価値の面でも『富裕層が多く別荘を構える避暑地・軽井沢』という、100年以上続くブランド力にはかなり信頼を置いているようです。
共通するのは、軽井沢の大自然と融合した広々とした別荘建築であること、そしてペットと暮らしやすいか、といった比較的シンプルな視点をもたれていることです。
旧軽井沢などのステイタスではなく、浅間山を望む眺望や開放感、電柱、電線のない美しい別荘地を選ぶ傾向が多く、日本の方とはまた違った視点といえるかもしれません。大型犬を飼っている方が多いこともあって、別荘購入の際、広々とした庭にドッグランやプール、ハーブ栽培の庭園などを新たに設置する方がとても多いです。
軽井沢にはドッグラン、ペットと一緒に寛げるレストランや各種施設が充実しているので、そういった面でも、彼らにとって軽井沢はストレスなく暮らせる街ととらえられていますね。
建物のデザイン面では、和風の日本建築的なものも好まれますが、やはり軽井沢ならではの豊かな緑との一体感を一番大切にされます。大きな邸宅だけでなく、コンパクトな建物もそうした特徴があれば購入されますが、マンションを選ぶ方はあまりいません」