• Area Market / 中東・アフリカ / ドバイ
  • 2021年09月30日

今、ドバイに集中する世界の超富裕層 /2020年~2021年の変化を『現地ドバイのエージェント』に聞く

リゾート・別荘

世界70か国以上に広がる高級不動産仲介ブランド「Sotheby’s International Realty®」では、歴史ある邸宅や、著名なオーナー所有の特別なレジデンス、お城や島、ワイナリーなど、心揺さぶる美しい不動産を幅広く取り扱っています。

 

今回は、中東屈指のグローバル都市・ドバイ『Luxhabitat Sotheby’s International Realty』のAssociate DirectorであるDavid Kodama(デイビッド・コダマ)氏に、コロナ禍での不動産マーケットの変化について聞きました。

ドバイで注目のコンドミニアム「Atlantis, The Royal Residence Dubai/アトランティス ザ・ロイヤル・レジデンス・ドバイ」

ドバイではどのようなコロナ対策がされていましたか。

「ドバイでのロックダウンは2020年の3月から4月にかけての約45日間の1回のみでした。それ以外の行動制限はなく、外出時のソーシャルディスタンスやマスク着用は必須ですが、私たちも普通にオフィス通勤で仕事をしています。

 

レストランは現在通常時の78%まで席数を増やし、ビーチも通常運営です。もともと安全でクリーンなエリアですが、今も対策をしっかりと行いその安全性は保たれています※2021年9月時点」

不動産マーケットでは、コロナ禍による変化はありましたか。

「ポジティブな影響がありました。まず2020年以降、ロックダウン中のヨーロッパからの購入者が増えました。ドバイの安全性を見込んでの移住は今もコンスタントに続いています。

 

特徴的なのは、短期的な移住ではないということです。

 

2007年や2014年に見られた投資バブル的な人の動きではなく、ビジネスの拠点をドバイに移したり、スタッフや家族を連れて移住するなど、中長期的な永住、半永住を見込んだ動きです。短期で移動する層でも少なくとも5~6年程度はドバイに留まるだろうと予測されています。

 

ドバイは、所得税、キャピタルゲインにかかる税金、法人税がないことから、もともと海外の投資家が移住してきていましたが、コロナ禍でさらに増加に転じています」

Luxhabitat Sotheby’s International Realty のオフィスと、Associate Director  David Kodama(デイビッド・コダマ)氏

どのような国の人々が動いているのでしょうか。

「多くの顧客はヨーロッパからで、イギリスやドイツ、フランス、スイスなどが中心です。また、インドパスポートをもつインド国籍の方(インド以外の国に居住、多くはイギリス在住)が多いです。10人に1人ぐらいの割合で中国や香港といったアジアの方もいます。

 

コロナ禍以降は、イギリスの方が圧倒的に増えました。ヨーロッパエリアでいうと60%もアップしています。2020年12月年末に販売を開始したフォーシーズンズのプライベートレジデンス『Four Seasons Private Residences Dubai at Jumeirah』28戸は3か月で完売しましたが、購入者はすべてヨーロッパ勢が占めました。

 

2ベッドルームの物件はドバイでは通常AED3,000,000~4,000,000(※約8,900万~1億2,000万円)のものが多いのですが、『Four Seasons Private Residences Dubai at Jumeirah』は最低価格がAED10,000,000 (※約3億円)でした。最安値でもAED10,000,000~11,000,000(※約3億~3億3000万円)という高級レジデンスです。ちなみに、このレベルのプロジェクト物件になると、常にニーズがあり、コロナ禍でさえ問合せが途切れません」

アラビア半島のペルシア湾沿岸に位置するドバイ。ヨーロッパの富裕層を中心にさらに移住が増えている

お客様が物件を選ぶ際、何か特徴はありますか。

「冒頭にお伝えしたとおり定住目的の方が増えたので、コンドミニアムやアパートから『戸建てヴィラ』にアップグレードする方が目立ちます。短期的なバカンスではないので、長期的な快適性を求めて『プールなどのアウトドアスペースが充実した物件』など、『自分の住戸やテリトリーですべてが完結できる』ことを重視する傾向がとても強くなっています。

 

最近ではUSD20,000,000(※約22億円)、土地面積24,000sqft(約2,229.67㎡)の戸建てヴィラが売れました。2か月程度で不動産を探し、決めた後1週間で契約を締結するといったスピード感です。

 

良い物件、といっても通常よりもはるかに高額な超一等地の物件でもすぐに売れるので、売買の動きは非常に早くなっています。このクラスの新築物件は数も少ないので供給不足となっているほどです」

「Villa in FIVE Palm Jumeirah Resort/ヴィラ イン ファイブ パーム ジュメイラ リゾート」。高級リゾート「FIVE パーム・ジュメイラ・リゾート」の敷地にある邸宅。プライバシーを最大限に保ちながら、ホテルライクなサービスが受けられます

相場は上がっていますか。

「マーケット全体で相場は上がっています。オフィスで取り扱った物件の平均価格は2020年AED10,000,000(約3億円)でしたが、2021年はAED30,000,000(約9億円)と約3倍になりました。高級不動産マーケットは価格が急激に上昇しています。

 

弊社オフィスでの実際の取扱い件数自体は20%アップ程度ですが、価格帯が上がっているのでオフィスとしての取引の規模は非常に大きくなっています。広さのある住宅や超一等地の高級不動産の取引きはここ数年で一番多くなっています。

 

2021年の取扱い物件の総額(販売価格の総額)は上半期のこれまででAED5,000,000,000 (約1,499億円)に上ります。2020年はAED2,000,000,000(約599億円)でしたが、今年は大幅に上回ることが予測されます」

ドバイでおすすめのプロジェクトを教えてください。

「アトランティス・ザ・ロイヤル・リゾートのコンドミニアム『Atlantis, The Royal Residence Dubai/アトランティス ザ・ロイヤル・レジデンス・ドバイ』です。すべてがリゾート内で完結するといっていいコンドミニアムで、ペルシア湾の人口島『パーム・ジュメイラ』の中でも最高のロケーションに位置します。ヤシの木のかたちをした島のデザインを一望できる眺望は美しく、対岸で新たな建築物が建つことはないのでずっとこの眺望は保たれます。

 

施設もワールドクラスで充実し、VIPアメニティ、21のレストランのうち9つはミシュラン星付き、専用のプール、ビーチ、大規模なウォーターパーク、そしてバーやスカイラウンジなどすべてがひとどころに集結した、今までのドバイにはない贅沢さです。

 

プライバシーへの配慮もさらにグレードアップし、敷地内のタワー同士の行き来もできないようになっています。その他、ハワイ、モーリシャス、インドなどにある『Atlantis』物件で様々な割引を受けられるといった特典もついています」

「Atlantis, The Royal Residence Dubai/アトランティス ザ・ロイヤル・レジデンス・ドバイ」

2021年第4四半期に完成予定で進んでいますが、オープニングは12月2日です。この日はアラブ首長国連邦の首長国としてドバイが建国した記念日です。ここから年末にかけて観光客が集中するのでベストタイミングとだと思っています。物件の平均価格はUSD12,000,000です(約1,318,800,000円)」

 

最後に、投資面で今は買い時といってよいでしょうか。

「現在相場が上がっているドバイの不動産マーケットからみると、この『Atlantis/アトランティス』はかなりお買い得です。短期間で6~10%のキャピタルゲインを得ることも想定されます。実際、3か月所有したされていた方が売却し、10%程度のインカムゲインを得られた例があります。投資目的としては今が買い時といっていいでしょう。

 

弊社オフィスで取り扱っている155戸のうち60戸が販売済みで(全戸数231戸)、多くはペントハウスなど大きなユニットから売れています。残りも2021年内に完売となることが濃厚です。購入者はドイツ、フランス、イギリスなどヨーロッパの方々が中心です。

 

その他の不動産では、在庫が少ないエリアや希少性の高い物件を狙って探すことが重要です。2021年は8万戸以上の新築分譲が予定されていますので、供給が不足している一等地が投資の面では有利になります。この好況の揺り戻しもあるかもしれませんが、今後少なくとも18か月は上がり続けると予測され、その先も堅調な賃貸利回りの余地はまだまだあります」

 

ありがとうございました。

「Atlantis, The Royal Residence Dubai/アトランティス ザ・ロイヤル・レジデンス・ドバイ」

【物件概要】

Atlantis, The Royal Residence Dubai/アトランティス ザ・ロイヤル・レジデンス・ドバイ
■住所:UAE アラブ首長国連邦 The Royal Atlantis Resort & Residences, Palm Jumeirah, Dubai, United Arab Emirates

■価格:~AED 180,000,000 (~約53億9,460万円)

■建物面積: 2341.90㎡

■総戸数: 231戸

■間取り:5BED、6BATH

■竣工(西暦):2021年第4四半期予定

 

【アラブ首長国連邦 ドバイ首長国】
中東の7つの首長国からなるアラブ首長国連邦のうちのひとつで、貿易と金融センター、そして観光地として、中東エリアを代表する都市。マスターカードの「2019年度世界渡航先ランキング(Global Destination Cities Index)」によると、バンコク、パリ、ロンドンに続いて4番目に外国人旅行者が多く訪れる都市としてランクイン。ドバイを本拠地とするエミレーツ航空では世界の150都市以上に運行しています。

 

ドバイ国際空港から車で約30分、アラビア海に浮かぶ人口の島「パーム・アイランド」や、砂漠の人工スキー場「スキー・ドバイ」、828mで世界一高いビルといわれる「バージュ・カリファ」、黄金の額縁の形をした世界最大の建造物といわれる「ドバイフレーム」など、世界中の注目を集める高級リゾート地としての地位を確立しています。また、中東の中でも治安がよく清潔なエリアとしても知られ、メトロに乗る際に居眠り禁止や飲食禁止といったルールがあるといわれます。昨年より1年延期された「Expo 2020 Dubai(万博)」が開催(2021年10月1日から2022年3月31日予定)。

文責:Exceptional Life編集部

※AED=29.97円(2021年8月31日時点)

※USD=109.9円(2020年平均レート)

 

 

物件の詳細はこちら『Atlantis, The Royal Residence Dubai』
お問合せはList Sotheby’s International Realty 銀座オフィスへ(日英中国語対応)

 

※情報は10月1日時点のものです。お問合せ時に掲載内容(金額等)が変更されている場合がございます。その場合は変更後を優先いたします。掲載内容は予告なく変更になることがございますのであらかじめご了承ください。

List Sotheby's International Realty Tokyo Office

  • リストインターナショナルリアルティ株式会社
    東京オフィス
  • 東京都港区虎ノ門 1丁目21-19 東急虎ノ門ビル 10階
    東京メトロ 日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅 徒歩1分
    営業時間:10時~18時 定休日:なし
    宅地建物取引業者免許/国土交通大臣(3)第8544号
  • 0800-800-7065
  • お問合せ
PAGE TOP