アジア不動産ガイド
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【シンガポール】不動産の探し方~日本での物件探しとの違いに注意~
日本人にとって住みやすい国のひとつと言われるシンガポール。シンガポールは治安の良さや世界最高水準の医療サービスなど生活拠点としての評価も高く、移住を考える人も増えています。
移住を考える際、最初に必要となるのがシンガポールでの不動産探しです。物件の探し方は日本と大きな違いはありませんが、気をつけないと後々トラブルとなりかねないチェックポイントがいくつもあります。本記事では不動産の探し方とあわせて、気をつけたいポイントも紹介します。
物件を探す前に、物件相場がどのくらいなのかを事前に把握しておきましょう。
一般的にシンガポールに住む日本人の多くが暮らすのは、コンドミニアムと呼ばれる高層マンションのような物件です。プールやジム、テニスコートなどの施設が充実しており、24時間セキュリティ対策が取られています。家賃はシンガポール国民のほとんどが暮らすHDBと呼ばれる公営住宅と比べると、20~30%程度高めです。
土地付き一戸建てに関しては物件数が少なく、シンガポール国民しか所有できませんが、コンドミニアムであれば外国人による購入が認められています。資産に余裕があれば検討してみるのも良いでしょう。ほとんどの物件は99年や999年など長期間のリースホールド(定期借地権)となっていますが、中にはフリーホールド(永久所有権)の物件もあります。
・エリアによっても相場が違う
中心部の都市は生活の利便性が良く物件も豊富ですが、価格は高めです。一方、郊外でもレストランやデパートなどが揃っていて生活環境が悪くないエリアもあります。中心部にこだわりがなければ、郊外で割安の物件を探してみるのも良いでしょう。
シンガポールで物件を購入し将来的に売却を考える場合は、人気で需要のあるエリアや物件に注目しましょう。人気のないエリアや購入層が限られる物件は、需要が少なく売却時に苦労してしまうかもしれません。
物件相場は不動産の紹介サイトで確認することもできますが、不動産のエージェントに確認すれば、比較的早く正確な情報が得られてスムーズですよ。
価格や物件のタイプ以外にも、物件を探す際に気をつけたいポイントは沢山あります。ここからは物件相場以外でチェックすべきポイントを3つにまとめて紹介します。
価格と設備面が比例しているかどうかも大切なチェックポイントです。日本では価格と物件の質が比例していることが多いですが、シンガポールでは必ずしもそうとは限りません。水やお湯はしっかり出るか、Wi-Fiはちゃんと繋がるかなど、物件に不具合がないかよく確認しましょう。
また、コンドミニアムを探す場合はバスタブがなくシャワーのみの物件もあります。日本のように湯船のある環境を希望する場合は、バスタブ付きの物件に絞って探す必要があります。
コンドミニアムの高層階の景色を期待して探す場合も要注意。シンガポールには高層ビルが立ち並んでいるため、物件によっては高層階でも景色を一望できない可能性があります。不安があれば、エージェントに希望を伝えて確認してもらうと安心です。
シンガポール内での主な移動手段は電車やバスです。炎天下や悪天候のような気候でも、駅やバス停が近いと生活しやすいでしょう。物件周辺に生活に必要な施設や飲食店などがあるかどうかも忘れずにチェックしましょう。
コンドミニアムであれば新築・中古のどちらも購入できますが、新築の場合は中古よりも手付金の割合が高いです。中古物件の手付け金は購入価格の約1%ですが、新築物件の場合は購入価格の約5%が必要です。また住宅ローン契約時も、中古であれば購入価格の4〜9%支払いに対し、新築の場合は購入価格の約15%を支払う必要があります。
新築を探す際には、ある程度まとまった資金を準備しておくようにしましょう。
シンガポールでは一般的に契約期間が2年であることが多く、基本的に期間内の解約は認められません。仮に途中で退出したとしても、契約期間分の家賃は発生してしまいます。また、逆に契約期間が過ぎて延長したい場合は新たに契約をする必要があります。日本とは少し契約期間の意味が違うので、後々トラブルとならないように注意しましょう。
シンガポールで物件を探す方法は、主に3種類。現地で探すことはもちろん可能ですが、日本にいながらも物件を探すことができます。好条件の物件は人気が集まりやすく、どんどん決まってしまう一方で、違法物件やトラブルになりがちな物件も存在します。ここからは3種類それぞれのデメリットを踏まえながら、物件を探す方法を紹介します。納得できる物件を効率よく探せる方法を見つけてみてくださいね。
シンガポールにいる場合は、現地新聞の不動産広告欄から物件を探すことができます。生活に身近な新聞で気軽に探せるのはメリットといえます。ただ、物件に関する情報や写真の掲載が少ないため、希望に沿った物件を見つけるのは難しいかもしれません。また、当然ながら現地新聞は英字なので、苦手意識があれば別の方法で探すことをおすすめします。
不動産の紹介サイトは、インターネット環境さえあれば日本にいながら数多くの物件をチェックできるので便利です。
日本語対応が可能なサイトもありますが、大手不動産サイトでは英語対応のみである場合も多いです。また、ホームページの更新頻度が少ない可能性にも要注意。希望の物件を見つけても、情報が更新されていないため、すでに別の入居者が決まっていたという場合があります。紹介サイトを利用する際は、デメリットも念頭に置きつつ利用しましょう。
「自分で探すのはどこかで損をしてしまいそうで不安」
「業界のプロに物件探しを手伝ってほしい」
そんな方には、不動産のエージェントに直接問い合わせて希望に合う物件を紹介してもらう方法がおすすめです。現地や業界についてプロのエージェントに相談することで、細かい希望や不安が伝えられたり、精通していないとなかなか気づけないアドバイスをしてもらえたりもします。
エージェントに物件探しを手伝ってもらう方法は、仲介料が発生します。ただ、プロに相談することで違法物件を避けることができ、トラブルも起きにくいという安心感があります。
東京23区ほどの面積しかないシンガポールでは、土地は貴重な財産です。物件の価格は日本よりも高めで、外国人が選択できる居住方法には制限があります。また、日本での物件探しとは異なる部分もあるため、物件を決める際には慎重におこない、後悔のないようにしましょう。
リスト サザビーズ インターナショナル リアルティでは、シンガポール現地にオフィスを構え、お客様の不動産探しをサポートいたします。