アジア不動産ガイド
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【ドバイ】不動産投資～ドバイの基礎知識やチェックすべき不動産事情～
近年、中東の不動産市場は非常に勢いがあり、その中でもドバイのあるアラブ首長国連邦（UAE）は高級住宅の市場が活況です。さらに世界的な不動産投資ブームが追い風となり、今後も盛り上がりを見せることが予想されています。
ドバイでは政府により、2040年を目処に人口を580万人に増加させることを目標とした都市計画が立てられていて、その恩恵を受けるインカムゲインの狙いやすさから投資家の注目を集めています。これらのプラス要素から、海外不動産投資を検討する際にドバイに関心を寄せている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ドバイにまつわる基礎知識や不動産投資をする上で知っておきたいポイントや注意点などを分かりやすく解説していきます。
ドバイはUAEに7つある首長国の1つです。勘違いされている方も多いですが、UAEの首都はドバイではなくアブダビとなります。また、中東らしく夏場は50度を超えることもある砂漠気候が特徴です。冬場は比較的過ごしやすい体感温度になりますが、砂嵐が発生することがあるので注意が必要となります。
元々ドバイは小さな貿易港にすぎませんでしたが、徐々に商業の中心地としてのポジションを築き上げていきました。現在、ドバイの経済は貿易・観光・金融で支えられています。
今や中東随一のビジネス拠点となったドバイですが、石油が多く採れる国ではありません。経済を発展させるため、空と海の交通の要所を整備し、フリーゾーンと呼ばれる特区に多くの外国企業と金融機関を集積させました。現在も10以上のフリーゾーンで活発な経済活動が行われており、国内の豊かさにつながっています。さらに、ドバイの不動産投資には税金がかからないので、世界の投資マネーが集まっているのです。（日本に居住者している場合、日本での納税義務は発生します。）
そして、超高層ビルであるブルジュ・ハリファやナツメヤシの形で知られる人工島のパーム・ジュメイラなど贅を尽くした構造物の数々で知られ、富裕層の移住先としても大人気です。近未来的な街並みの中を、世界のセレブリティを乗せた高級車が走り、数多のブランドショップがずらりと並ぶゴージャスな雰囲気が、多くの日本人が持つドバイのイメージではないでしょうか。
ドバイで不動産を購入する際におすすめのエリアをご紹介します。
ドバイの中心地で高級ホテルや観光スポットが数多くあり、ブルジュ・ハリファや世界最大のショッピングモールと言われるドバイ・モールが有名です。
巨大な人口マリーナに面していて、ショップやレストランなどの商業施設が多く集まる人気のエリアです。12万人以上が居住できるレジデンスがあることでも知られています。
ヤシの木の形をした人工島である「パーム・アイランド3島」の中で最初に作られた島で、ドバイ市街地の西にあるジュメイラ地区の海沿いにあります。ヤシの幹の部分には公園・マンション・ホテル・商業施設などが並んでいます。また、枝の部分には富裕層向けの物件が建てられています。
ここからは日本人が戸惑いがちなドバイの法律や、投資失敗を防ぐためのポイントを解説していきます。
ドバイは投資家への税制優遇が手厚く、不動産売却益に対する課税や取引税、印紙税、固定資産税、相続税、贈与税などがありません。不動産購入の決済方法は現金、仮想通貨やクレジットカード支払いなどが可能です。契約もペーパーレスで、物件購入後は政府が公認しているアプリで一元管理できます。
ドバイでの賃貸の平均利回りは8％ほどで、東京やロンドンなどに比べても利回りの高さが際立っていますし、経済成長に伴い賃料の上昇率も大きな伸びを見せています。他の先進国の物件と比べて大きなインカムゲイン（家賃収入）が得られるのは大変魅力的ですね。また、2022年にはドバイの不動産取引高における最高記録を更新しましたが、物件の平均価格はピークとなっていた2014年を下回っています（2023年10月時点）。こうした状況を踏まえると、現段階で不動産を購入して数年後に売却することでキャピタルゲイン（保有資産を売却して得られる売買差益）も期待できます。
近年ドバイ不動産投資の人気が高まっていますが、その分だけ需要と供給とのバランスが崩れやすいため、相場より高額で物件を購入しないように注意しましょう。豊かさが世界一と言われるドバイの不動産は東京などの大都市と比較しても意外に割安なので、投資の際には価格が適正かどうかの冷静な分析が重要です。
すでに供給過剰で住宅価格が下落傾向にあり、スピードはやや緩やかになりましたが、この流れは今後も続くと予測されています。
未完成の状態で販売がスタートするプレビルド物件は、同様の完成物件と比較すると2割ほど割安であることが多く、大手デベロッパーならば計画が頓挫することや倒産のリスクはほとんどないそうです。
ドバイ非居住者はドバイの銀行の融資を受ける事が出来ないため、 物件を購入する場合はローンではなく全額分の現金が必要になります。ただ、プレビルド物件は数年後の完成時までに分割払いが可能です。
また、UAEは米ドルとの固定相場制を採用しており、現在の為替環境下においては日本からの購入は割高となっています。不動産購入は大きな金額が動く買い物のため、注意が必要です。
ドバイの長期滞在ビザであるゴールデンビザは、10年間有効のものがあり、更新することでドバイに住み続けることが可能です。
不動産ビザや法人ビザの場合、2〜5年間有効ですが、6ヶ月に一度はUAEに入国する必要があります。日本などのUAE国外に6ヶ月以上帰国・滞在する可能性がある方は、ゴールデンビザを取得するのが良いでしょう。
ゴールデンビザを取得するには、「200万AED以上の不動産を所有すること」などの条件があります。
上記の要素からドバイ不動産投資は急激に人気が高まっており、この勢いに乗りたいと考えている方も多いことでしょう。ただ、ドバイと日本では法律や不動産事情などが異なるため、投資をする際にはしっかりと情報収集をして、冷静な判断ができるような目を養うことが成功の鍵です。
また、投資目的でドバイ不動産を購入した方が物件を売却したり、賃貸に出して利益を得るまでの道のりでは、現地の不動産事情を熟知した信頼できる不動産エージェントをパートナーに迎えることが1番の武器になるのではないでしょうか。
