不動産会社の役割って?不動産会社基礎知識

不動産会社はなぜ必要?どんな役割?個人での売却は可能?双方のメリットデメリットは?

大都市でも小さな町でも、様々なエリアに不動産会社は存在します。しかし「不動産会社とは、どのような仕事を行っているのか?」と質問をされて、きちんと答えられる人は少ないのではないでしょうか。

物件を紹介しているのは分かるけれど、それ以外は何をしているのか分からないという意見は多いでしょう。

実は不動産会社は物件紹介だけではなく、他にも様々な役割を担っています。

「不動産会社を通すと仲介手数料が取られるし…」とか「勧誘されそうでちょっと怖い」などと思っている人のために、不動産会社の「役割や必要性」と、不動産を「個人売却」した場合と「仲介」で売却した場合のメリット・デメリットを解説いたします。

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不動産会社とは何を行っているのか?役割や必要性は?

そもそも不動産会社とは何を行っているのでしょう?

≪1、不動産取引業務≫
不動産の取引業務では、不動産を「売りたい人」と「買いたい人」の間に入り、様々な調整を行ってくれる「仲介」役となってくれます。

仲介の仕事には、例えば下記のような仕事があります。

■不動産物件の査定
■広告・宣伝
■申込契約の締結・契約書類の作成
■物件の引き渡し

≪2、不動産賃貸業務≫
これは、貸し出すアパートやマンションに関する賃貸業務です。自社物件と、大家から預かっている物件があります。

賃貸業務には例えば下記のような仕事があります。

■物件への案内
■申込契約の締結・契約書類の作成

≪不動産管理業務≫
自社物件、又は大家から預かっている物件に対して、管理を行っています。

例えば下記のような仕事があります。

■家賃受取りや督促
■大家さんへの連絡
■住民からのクレーム対応
■建物内外の清掃管理

このように、不動産会社の仕事は多岐に渡っており、これらを個人で全て行うとなると、なかなか厳しいものがあります。

このことからも、不動産会社の必要性が分かるでしょう。

不動産の個人売却は可能?不動産会社を仲介させなくても大丈夫?

土地や建物などの不動産売却をしようと思う人が、気になることの1つとして、こういったものがあるでしょう。

それは・・・

「不動産の個人売却は可能か?不動産会社を仲介させないとダメなのか?」

という疑問です。

個人売却をすることは法律的には何も問題は無く、不動産会社を仲介させなくても大丈夫です。また不動産売却をしたい人は、少しでも高く売却して、手元により多くの金額を入れたいと思うハズです。

売却時に不動産会社に支払う仲介手数料の上限は、下記のように決められています。

【売却価格×3%+6万円】

これに更に消費税がかかります。不動産売却を行うと、何十万から何百万という仲介手数料がかかるわけで、個人で売却する場合にはこの売却手数料がかからないことになります。

これだけ聞くと「よし、自分で売って売却手数料を浮かせよう!」と思いますよね?しかしそれでも不動産売却時には、多くの人が不動産会社を仲介して取引を行います。

それはいったい何故なのでしょう。

不動産の「個人売却」と「仲介」のメリット・デメリットについて説明いたします。

不動産の「個人売却」と「仲介」の”メリット”と”デメリット”は?

次は不動産を「個人売却」した場合と、不動産会社を「仲介」した場合の、それぞれのメリット・デメリットについて説明いたします。

≪個人売却の場合≫

【メリット】
■仲介手数料がかからない

仲介手数料は不動産会社に成功報酬として支払うものなので、個人売却の場合はかかりません。

【デメリット】
■自分で買主を探さなければならない

不動産会社を仲介しない場合は、自ら買主を探す必要があります。

もし広告媒体に掲載するのであれば、もちろん掲載料も個人で負担します。

■トラブル対応を自分で行う必要がある

中古の不動産の売買に関しては、「ここが写真と違う」など、ちょっとしたことでもトラブルが起きやすいリスクがあります。高額なだけにトラブルが起こった際には、面倒なことになるケースも多く見受けられます。

また無事に売却をクリアしても、不動産屋を介していない場合は販売後に「瑕疵」(建物の欠陥)が見つかった際にも、個人で対応しなくてはなりません。これは専門的知識や法律の知識も必要で、なかなかタフな交渉となります。このように、直接の交渉となるだけでも負担となりますが、時間も多く割かなければならない事となります。

■書類の用意・作成を自分で行う必要がある

また不動産売却には、たくさんの書類が必要になります。その道のプロではない個人が用意・作成を行うと、手間がかかるうえにミスも多くなりがちです。

こういった点が、「不動産屋を使わずに個人で売却した場合のデメリット」となります。

≪不動産会社を仲介した場合≫

【メリット】
■買主を探してくれる

広告媒体に掲載して買主を探す場合も、その媒体費用は不動産会社が負担してくれます。

■煩雑な書類の用意・作成を行ってくれる

不動産売却には膨大な必要書類がありますが、不動産会社を仲介した場合は、プロが用意から作成まで行ってくれます。

■トラブルが発生したら、対応してくれる

不動産売却時は、ちょっとしたことでもトラブルになりやすいです。

知識の少ない個人だと対応できないような問題も、プロが代わりに対応してくれます。

【デメリット】
■仲介手数料が発生する

不動産売却時の成功報酬として、不動産会社に仲介手数料を払う必要があります。

まとめ

外から見ていると、不動産会社とは「部屋の紹介」以外にどのような仕事をしているのか謎な部分が多いですが、実際には多岐に渡り仕事をしていることが分かりました。

高額なだけに仲介手数料のことが気になる人もいるかもしれませんが、トラブル解決や、煩雑な作業費の手間賃として「仲介手数料がある」と考えると、当然のものだと思えます。もし何も起きなかった場合には「個人でやれば良かった!」と思うかもしれませんが、見えない部分で広告費や書類作成など多くの作業が行われていることが理解できたのではないでしょうか。

このようなメリット・デメリットをよく理解した上で、自分にとって最適な方法を選択してください。

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