KARUIZAWA RESORT HOUSE

外観

「自然との共生」と「普遍的な建築」をテーマに設定して、原生の木々に包まれた高床式の伸びやかなフォルムは、人為と自然が絶妙なバランスを保って佇んでいます。

能舞台を思わせるように広々としたウッドデッキはリビングとの関係性にこだわり、森林浴を楽しめるこの家の特等席です。

天井や外壁、デッキなどに木材を使用しており、温かみのある空間です。ライティングのプランまで考え抜かれたデザインです。

高床式が故に浮き上がるように灯るリビング。「鉄×木」で造られてはいますが、1950年代アメリカ西海岸の様式"ミッドセンチュリースタイル"は、もともと和風建築の影響を受けた意匠性だといわれています。洗練されたシャープな印象の中にも、どこか懐かしさを感じさせる空間です。

森との一体感を享受するリビング。都会の喧騒を離れ、ただただ鳥のさえずりを楽しむ贅沢な休日を過ごせます。

大きなガラスのFIX窓は、シャープさを追い求め、独自のスチールサッシを採用。パウダーコーティングしているのも特徴で、耐久性を担保しつつ、鉄本来の質感を活かしています。

ガラスの大開口の各所には、ベリメーターヒーティングで、冬季の窓面のストレスを熱の対流で除去します。これにより開放性と居住性をデザイン的に両立させています。

暖房設備には、『PS』社のラジエーター式の温水暖房を採用しています。大谷石の壁面には大判のパネルヒーターを設置しています。

一方はガラスの大開口で森への一体感。一方は質量感のある素材で壁を形成する。これもミッドセンチュリーデザイン定番の作法です。その壁材は大谷石を採用し、天井の木材と相まって落ち着くデザインです。

外部への開放性とプライバシーの確保と いう難しい問題を、高度なレベルで両立させてくれるのが、ドイツ『ヴァレーマ』社の外付け電動ブラインドです。

リモコン操作で箇所別には開きの角度も調節可能。外から内は見えないようにブラインドを下ろしていても、内からは視線を遮るものなく視界良好。高床式とのベストマッチが実現しました。

あまり馴染みのない外付けブラインドだが、寒さ厳しい冬季の軽井沢の気候を考慮し、外断熱の効果を得られる優れたデザインです。

ドイツ『ポーゲンポール』社の高級キッチン。この重量感のあるキッチンが、2本の細いステンレスの足でふわりと浮かび上がるさまは圧巻です。

大理石カウンターの存在感が、大谷石の壁に呼応します。厚みのある大理石独特の3面カット（ダイヤモンドカット）も妥協がありません。

ベッドルームに入ると一気に静かな印象です。上質の布クロスが心を落ち着かせてくれます。廊下の幅で作成した木製引き戸は、就寝時は壁になり、開放性とプライバシーを両立させる優れものです。

軽井沢でも、お馴染みのデイトナハウスの鉄骨ガレージ仕様は健在です。ガレージは高床式ではなく、通常に基礎を採用しているので、天井の高いガレージが成立します。寝室から愛車が眠るガレージが覗けるのも、デイトナハウスらしい構成です。

バスルームもユニットバスながら、最上級のガラス張り仕様です。断熱を十分に施した暖かい浴室です。

『PS』社のタオルウォーマーが余分な水分を乾燥させ、湿気やカビとも無縁の清潔感を享受してくれます。脱衣室の床のココヤシマットも足にうれしい仕様です。

～間取図～図面と現況が異なる場合は現況優先とさせていただきます。