イタリア中世の古城を手に入れる／ノスタルジックな2つのお城『コルニーリオ城』『カプラーリカ城』

「1200年代に建てられたコルニーリオ城は、北イタリアの都市『パルマ』の木々が生い茂る570ha（5,700,000m²）の広大な丘陵地にあります。

このお城についての最も古い記録は1226年、パルマの最も古い法令の中に記されているといいます。城壁と塔には、当時のギベリン（皇帝派）※を象徴する形状のマーロン※があり、代々受け継がれ今に至ります」

※ギベリン：12～13世紀のイタリア諸都市において、ローマ帝国皇帝を支持し、ゲルフ（教皇派）と争った都市や貴族たち。

※マーロン：お城や城壁の最上部に設けられた、兵士を防御するための壁面のこと。ギベリンのマーロンはツバメの尾っぽのような形をしています。

「また、このコルニーリオ城からは、昔ながらの農村の暮らしを感じることができます。お城からほど近い川を渡った先に、長い歴史をもつ村があり、石造りの家屋が30ほど軒を連ねます。

3,000㎡を超える大きな湖とともに広がる街並みは、まるで昔にタイムスリップしたかのようです。現在は大規模な鳥獣保護区になっていて、木々と牧草に覆われた丘陵地に『野生の馬の群れ』が通ることもあります。

コルリーニオ城は、現在も使用可能な状態ですが、リノベーションは必要です。その際は、『歴史的建造物に関する規制』（イタリアの文化財・文化活動省管轄）に基づいた改修工事を行うことになります」

「カプラーリカ城がイタリア南東部のトリカーゼの町に建てられたのは、1524年です。クラシックなお城で、6ｍを超える城壁に囲まれた敷地の四隅に、円柱の塔があります。この円筒形の城塔は中世ヨーロッパのお城でよくみられる特徴的なデザインです。

敷地内には、プライベート・ガーデンやインフィニティプール付きの1haを超える庭園、2つの大きな別棟、鳩小屋があります。フルリノベーションされ、細部に至るまで修復されています」

【物件概要】

■物件名： The Castle of Caprarica（カプラーリカ城）

■所在地：Tricase, Piazza Sant’Andrea, Lecce, Italy

■価格：日本円で約5億円前後　※個別にお問合せください

■建物面積：1,700㎡

■土地面積：約13,000㎡

■間取り：12BED、12BATH

■築年：1524年

■アクセス：イタリア「ブリンディジ空港」から車で約1時間

【イタリア　パルマ】

『コルリーニオ城』のあるパルマは、北イタリアのエミリア・ロマーニャ州の都市で、建築、音楽、芸術、美食の街として知られています。ボローニャに次ぐ主要都市で、街の歴史はエトルリア人（前8世紀頃からイタリア中央部に現れた民族といわれる）にまで遡ります。また、2つの特産品があり『パルミジャーノ・レッジャーノチーズ』と『プロシュート・ディ・パルマ』（パルマハムとも呼ばれる）が原産地名称保護を受けています。

【13世紀（1201～1300年）頃のイタリア半島】

東方貿易（地中海を介したイタリア諸都市と東方諸地域との交易）により都市共和国が発展。「ルネサンス」が開花しヨーロッパ全土へ波及、世界の歴史に大きな影響を与えました。この後の1300年代には、イタリア・フィレンツェのダンテが叙事詩「神曲」を書き始めたといわれます。日本は鎌倉時代にあたります。

【イタリア　トリカーゼ】

『カプラーリカ城』のあるトリカーゼは、イタリア南東部のプーリア地方、レッチェの町です。イタリア半島のブーツのかかと部分にあたるサレント半島にあり、アドリア海とイオニア海に囲まれて、素晴らしい建築物と音楽の伝統で知られています。

その起源は10世紀、「トリカーゼ（Tricase）」は「3つの家」を意味し、地方の家々の結合を意味しているといわれます。

【16世紀頃のイタリア半島（1501～1600年）】

さらなる「ルネサンス」波及と「宗教改革」の勃興で、近世的な時代へ。コペルニクスによる地動説もこの頃に発表されました。日本では室町時代後期（戦国時代）、安土桃山時代にあたります。